猫の食欲がなかったり、毛玉が入っていない吐き戻しをしたり、トイレやトイレ外で石のようなコロコロの硬いうんちをしたり。また、何度もふんばってもうんちが出なかったり、粘液状の液体しか出なかったり。
そんな時は、猫が便秘をしている可能性大です。
うちのちゃんすけと花ちゃんも老猫になってきた頃から便秘症になり、毎日うんちが出ているかを猫トイレで指差し確認する日々。一般的に、老猫や弱った猫、長毛の猫などは便秘になりやすい傾向があります。
目次
猫の便秘解消法
それでも、猫が便秘をしたときはどうしたらいいか。
猫飼い同士で情報交換したり、獣医さんから教えてもらった自宅で猫の便秘を解消する方法は、以下の4つ。
1.ロイヤルカナン消化器サポートを食べさせる
留守のときにお願いしているペットシッターさんが、「消化器サポートを食べている子って、独特の大きなうんちしますよね」というくらい、もりもりの「大」がでます。うちの便秘症の猫2匹の常食。
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併用して、便秘に効くマッサージも、猫が嫌がらないならしてあげるといいです。優しく手で猫のお腹に「の」の字を書くよう要領で、マッサージしてあげましょう。腸内のガスが抜けて、便通がよくなることがあります。尾のつけねや背骨のあたりにも、便秘のツボがありますので、静かになでてあげましょう。
お腹や体を触られるのが嫌な子には、逆にストレスになってしまうので、無理強いは禁物です。
2.オリーブオイルを舐めさせる
ティースプーン1/2杯くらいの量の良質のオリーブオイルを、指につけて猫の口に入れ、舐めさせるか、ちゅ〜るや猫メンテナンスミルクに混ぜて飲ませます。油分が、腸内でうんちのすべりをよくして、排便を促してくれます。
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それでも出ないときは、
3.粉寒天と新ビオフェルミンS細粒をちゅ〜るやキャットメンテナンスミルクに混ぜて飲ませる
獣医さんに教えてもらったのですが、ロイヤルカナン消化器サポートに入っている、便が出やすくなる成分は寒天だそうです。どのくらい寒天が入っているかは、企業秘密でわかりませんが…。粉寒天を小さじ1をちゅ〜るや猫ミルクに混ぜて飲ませ、寒天の量を増やしてやると、便秘解消に効果アリです。ビオフェルミンは、腸の中の善玉菌を増やすことで、便通をスムーズにしてくれます。
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うちはキャットメンテナンスミルクに、ビオフェルミンと粉寒天を混ぜて、猫に向かって「ハイ、どうぞ」をすると、「猫ミルクはおいちいニャ」と自分でペロペロ舐めてくれます。
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乳酸菌は、他にも「カイテキオリゴ」や「フェルミック(万田発酵)」、「プロコリン」などがありますので、その子に合うものを試してあげてください。また、猫用の下剤には、「ラクサペット」などもあります。「ラクサペット」は、猫が自分で舐めるタイプの嗜好性のいい味と香りのペースト状のお薬なので、飲ませるのも楽ちんです。
4.赤ちゃん用の「イチジク浣腸10」を使う
上記の2つの方法でも出ないときは、最終手段で浣腸します。これも獣医さんが教えてくれたこと。人間の赤ちゃん〜5才用の「イチジク浣腸10」を、猫のお尻に差して、一気に液を入れると、数分で自分でトイレに行って、いいうんちを出してくれます。
猫の便秘に困っている方はお試しあれ。ただし引っ掻かれる、噛みつかれること覚悟で!
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たかが便秘と放っておくと、巨大結腸症の原因になってしまうこともあります。
また、腸の中や肛門あたりに腫瘍ができて排便しずらい場合もありますので、上記の方法で治らなかったら、すぐ獣医さんに連れていってあげてください。
猫の便秘予防法
便秘は繰り返しやすいので、便秘する子は日頃からのケアをしてあげるとよいです。便秘解消法で書いた、ビオフェルミンや寒天、乳酸菌など、その子に合ったものを日頃からあげてもよいでしょう。
ではなぜ便秘は起こるのか。便秘の原因としては、加齢がよくあげられますが、猫にストレスがあったり、運動不足、水分不足などでも起こります。便秘の予防法は、以下の3つ。
1.運動不足の解消
室内飼いの猫は、どうしても運動不足になりがち。キャットタワーを置いたり、お気に入りのおもちゃでよく遊んであげるようにするといいでしょう。
2.猫トイレに不満はないかチェックする
トイレが汚れていたり、多頭飼いで数匹の猫が同じトイレで用を足していたりすると猫のストレスになることがあります。スペース的な問題もあるので難しいかもしれませんが、多頭飼いの場合は猫の数のトイレを置いたり、特大サイズのものを使い、いつも清潔なトイレ環境を整えてあげましょう。
3.水分をたくさん摂らせる
夏に比べ、寒い時期になるとどうしても猫が水分を摂る量が少なくなります。そんなときはフードにひと工夫。ドライフードを水でふやかしてからあげたり、ウェットの缶詰にも少し水を足してあげてみるとよいです。便秘がひどく、食欲がない場合には、ササミや毛羽先を煮て、煮汁を人肌より少し高めくらいの温度にしてあげると、普段あまり水を飲まない猫もたくさん飲んでくれます。